音紋 2018 1 13

 日本のメディアは、
尖閣諸島周辺の接続水域を、
中国の潜水艦が航行したということで、
大騒ぎとなっています。
 多くのメディアは、
「日中関係の改善に水を差す」という論調でしょうか。
 私は、別の見方をしてます。
そもそも、潜水艦というものは、
「気づかれない、発見されない」といことが重要です。
 潜水艦にとって、
「今日も一日、誰にも気づかれなかった」ということが得点になるのです。
 しかし、発見されてしまったら、大変なことになります。
「現代の最強兵器」と言われる潜水艦でも、
発見されてしまったら、もはや最強兵器ではなくなるのです。
 海上の駆逐艦は、対潜活動に入ります。
空からは、対潜哨戒機がやってくるでしょう。
 駆逐艦や対潜哨戒機が何をするかといえば、
潜水艦のデータ収集です。
 こうしたデータ収集することによって、
潜水艦を丸裸にするのです。
 たとえば、一つの例ですが、
潜水艦には、固有の音があります。
 人間に指紋があるように、
潜水艦には、「音紋」があります。
 あの海域には、日本の潜水艦が潜んでいたはずです。
当然、日本の潜水艦も、データ収集で忙しかったはずです。
 さらに、アメリカの原子力潜水艦もいると推定します。
つまり、アメリカの潜水艦も「聞き耳を立てていた」はずです。
 日本の潜水艦もアメリカの潜水艦も、
中国の潜水艦を追跡したはずです。
 今回の中国の潜水艦の行動については、
いったい何のためなのか疑問がありますが、
日本海軍にとってもアメリカ海軍にとっても、
データ収集ができたということで、
「お年玉」になったかと思います。












































































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